■ ID | 785 |
■ 種類 | 論文 |
■ タイトル | 廃棄物埋立地におけるガス組成の経年変化−多量成分と脂肪族炭化水素(C2-C6)− |
■ 著者 | 長森正尚
埼玉県環境科学国際センター 小野雄策 埼玉県環境科学国際センター 河村清史 埼玉大学大学院 山田正人 (独)国立環境研究所 石垣智基 龍谷大学 小野芳朗 岡山大学大学院 |
■ 出版元 | (社)廃棄物資源循環学会 |
■ 出版年 | 2008 |
■ 誌名・巻・号・年 | 廃棄物学会論文誌、Vol.19、No.4、244-254、2008 |
■ 抄録・要旨 | 埋立廃棄物の安定化の判断材料として、埋立ガス中のメタンや二酸化炭素等の濃度や発生量がある。しかし、焼却残渣主体の埋立地では層内保有水のpHがアルカリ性に偏る場合があり、酸性ガスである二酸化炭素が吸収されメタンの割合が大きくなるなど、多量ガス成分だけで安定化の状況を判断することは困難である。本報では、埋立終了した産業廃棄物管理型最終処分場において、脂肪族炭化水素(NMHC:C2〜C6)を含めた埋立ガスの組成を調査した。その結果、酸素供給量の少ない深層ほど、メタン濃度のNMHCの合計濃度に対する比は高く、炭素数4及び5でイソ体の割合が小さかった。また、埋立後の時間経過とともにNMHCが炭素数の少ない化合物へと移行するとともに、エタン濃度の炭素数2のNMHCの合計濃度に対する比が大きくなった。以上から、NMHCの炭素数の構成や異性体比は、埋立廃棄物の安定化指標となる可能性が示唆された。 |
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